紛争の内容

長時間勤務を理由に退職を決意したご依頼者様は、未払いになっていると思われる残業代について請求すべく、ご相談にいらっしゃいました。

交渉・調停・訴訟などの経過

本件では、雇用契約書等、労働契約の内容が確認できる書面がありませんでした。
また、実際の労働時間を確認できる資料もご依頼者様の手元にはありませんでした。
そのため、まず、会社に対して、労働条件を明らかにするとともに、作業日報等労働時間の分かる資料や、給与算定の計算資料等の開示を求めることとしました。
開示された資料を精査したところ、そもそも給与計算の段階で、ご依頼者様に心当たりの無い名目での控除がされていることが判明し、会社に対して説明を求めるなどしていましたが、未払い賃金・残業代は、2年間で消滅時効にかかってしまうため、やむなく労働審判を提起することとなりました。

本事例の結末

労働条件に争いがあった他、上記の開示された資料も不完全なものであったため、残業代・未払い賃金については、正確な算定が困難な状況でした。
しかしながら、労働審判の席でこちらの主張の正当性(ないし自然さ)を訴えたところ、会社側もいくらか非を認め、金銭支払いでの和解を希望するに至りました。
結果、当初会社が支払うとしていた金額にさらに約40万円を増額して、和解に至ることができました。

本事例に学ぶこと

未払の賃金や残業代の請求を行う場合、労働条件や実際の勤務時間の把握が大変重要になります。
働いていて何か違和感や不信感があった場合には、ご自身の勤務時間を記録したり、労働条件等について勤務先に確認したりするなどして、資料集め・保全を進めていくと、後の助けとなることがあります。

相談は無料です。お気軽にお問い合わせください

残業代請求に関するご相談は、初回30分まで無料です。
また、初回のみ10分程度の電話無料相談も行っております。
お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ

残業代請求解決事例

No 事案
1 長距離ドライバーのご依頼者様の未払残業代を請求したケース
2 交渉で会社から未払い残業代を回収したケース
3 未払い残業代及びパワハラに対する慰謝料を取得した事案
4 パワハラ、セクハラを受けたとして退職した後、残業代等の未払い賃金とともに慰謝料を請求したケース
5 廃棄物収集車の元ドライバーについて多額の残業代を回収したケース
6 不当な降格処分に対する慰謝料及び残業代を請求したケース
7 退職勧奨に伴う退職につき解決金及び残業代として130万円を取得した事案
8 塾講師を退職後、運営会社から残業代を回収したケース
9 未払い残業代請求の交渉の中で、他の未払い賃金の存在が明らかになった事例
10 会社と顧客との間で発生した代金支払トラブルの責任を取らされる形で一方的に給与の一部を不支給とされ、その後、会社を騙したとして口頭で解雇を言い渡されたケースについて、交渉により解決金の支払いを受けたケース